おつかれさまです。ALSOのまっすーです。
ブログ始めたものの、全然投稿できてないので、なんか上げます。
とりあえず投稿、ということで、「とりあえず」の語源について調べてみました。
「とりあえず(取り敢えず)」には主に、以下の2つの意味があります。
1. 他に何する暇もなく、すぐに。
2.他のことは差し置いて、そのことをまず最優先するさま。
この2つには若干のニュアンスの違いが感じられます。
具体的には、「差し当たって」と「何はさておき」の違いですね。
みなさん、この2つは普段明確に使い分けていますよね。ただ、「とりあえず」がこれらをなんとなく包含しているということは意識していなかったと思います。ちょっと新鮮ですね。
さて、意味をあらためて認識したところで、語源=由来について確認します。
とりあえず
↓
取り敢えず
↓
取り+敢えず
↓
取る+敢ふ+ず
さくっと形態素を分析できるほど日本語に詳しくないので、引用します。
分解すると接頭辞「取り」+「敢ふ(あふ)」に打消の意味の助動詞「ず」です。
「敢ふ(あふ)」にはいくつかの意味がありますが、この場合は「ことを全うする。〜しきる」の意味です。これに打消の助動詞がつくと「敢へず(あへず)」となり、「たえかねて〜しきれない」意となります。
古い用例は、兼好法師『徒然草(つれづれぐさ)』にありました。「女のもの言ひかけたる返り事、とりあへずよきほどにする男は、あり難きものぞ(女性から問われたことに対する返事を、何はさておき適切に行うような男は、珍しい存在だ)」とあります。
(https://study-z.net/100014251)
つまり、「取り敢へず」は“何かを取るのに完全には【取り切れない】で取り残しがある”といった意味になります。
らしいです。
正直、あんまりピンときませんね。
(語源)手に取り持つべき物も取らないでの意から。
(https://imidas.jp/idiom/detail/X-05-X-20-9-0008.html )
・取り敢えず(とりあえず) 1.猶予なく。直ぐに。直ちに。 例:「取るものも取り敢えず駆け付ける」 用例:浮・日本永代蔵−四「取あへず、暇乞なしに上方にのぼり」 2.色々しなければならないことを差し置いて、まず第一に。先ず最初に。差し当たって。 例:「取り敢えずお知らせまで」 用例:親元日記−文明17年8月4日「先不取敢御肴にて御銚子まいる」 ★取るべきものも取らずに、の意から<大辞林(三)> 用例の出典:蜷川親元日記(にながわちかもとにっき) 武家方記録。蜷川親元。寛正6年(1465)〜文明18年(1486)−現存分より−。蜷川家は歴代幕府政所代の職にあった家。幕府と諸大名の関係や、将軍家、伊勢氏(主家)の動向、芸能を含む当時の武家の行事を記す。自筆原本が一部残っている。
(https://tomomi965.com/ko-jien04/ta20.html )
このあたりのソースが端的でよいですね。
僕に追えたのはここまででした。
まとめると、1400年あたりに使われ始め、現代では「すぐに」や「何はさておき」のような意味で用いられていますが、昔は「取るものも取らずに」のような意味だったことがわかりました。
このようにちょっと調べてみると、これから「とりあえず」と言うときに「ちゃんと意味わかって使ってる感」が出せて気持ちいいですね。
という感じで、以上、「とりあえず」の語源についてでした。